概念的な関係性
この仕事をやっていて非常に思うのは、SEOとコンテンツマーケティングとリンクビルディングがごちゃごちゃになっている人が非常に多いということです。
この違いをハッキリさせておかなければコミュニケーション・エラーが起こったり、目的と手段がチグハグになったり、良いことがありません。
概念としては、こういう関係性になるんじゃないかと私は考えています。
日本におけるコンテンツマーケティングというのはPaid Link(有料の外部リンク)の有効性と反比例するかのように成長し、「しっかりコンテンツを作ってトラフィックを稼ごう」「良いコンテンツを作ってリンクを集めよう」というモチベーションのもと行われているケースが支配的。
あえてSEOから外れた部分を作っているのは批判回避のためです(笑)
というのは半分冗談で、おそらくBtoBのメーカーがやっているコンテンツマーケティングは、商品PRが目的である傾向が強いので、こういう図にしてみました。
(日本ではBtoBのコンテンツマーケティングは欧米ほど流行してないですが)
コンテンツマーケティングとリンクビルディングの関係性については、日本だとコンテンツマーケティングの目的の1つとしてリンクビルディングが設定されています。
ただしリンクビルディングというのは他にも方法があり、Paid Link(もう誰もやっていないことを願いますが)や、ブログパーツ(これも古い)、地道にリンクを張ってもらうようお願いする、などがそれにあたります。
リンクビルディングがSEOに括られるのは異論はないかと思います。
ちなみに「日本版」としているのは、これが海外にいくとかなり事情が違うからです。
が、それはまた別の機会に記事にします。
SEO≒コンテンツマーケティング??
さて、様々な意見があるかもしれませんが、多くの方には同調していただけるのではないかと思います。
2010年11月末にYSTが終了し、パンダアップデート、ペンギンアップデート、手動ペナルティと、様々な変化がわずか数年で行われている中で、「SEOは終わった」「今はSEOではなくコンテンツマーケティングだ」などとまことしやかに言われていますが、
あなたがやっているのはSEOです(笑)
SEOとコンテンツマーケティングを別物だと考えている人は、
SEO = テクニカルなチューニング + Paid Link
だと考えているのだと思いますが、テクニカルなSEOチューニングのことを知らずにコンテンツマーケティングをやっていると自負している人が最近増えてきているのが非常に気になります。
コンテンツマーケティングで生み出されるトラフィックのほとんどは、必然的にソーシャルメディアからの流入か、自然検索流入になります。自然検索流入を生み出すために必須なのはテクニカルなSEOチューニングであり、これを知らなければコンテンツマーケティングが出来るなんて言えるはずがありません。
もしこれに異論がある方は考えてみてください。
あなたの仕事は将来的にライターにとって代わられませんか?
あなたの仕事は将来的にデザイナーにとって代わられませんか?
ケーパビリティの違い
もう1つ図を用意しました。
ケーパビリティとは、スキルやセンスのことを表しています。
つまり、テクニカルなSEOを実行するうえで必要なケーパビリティよりも、コンテンツマーケティングとリンクビルディングを実行するためのケーパビリティの方が重複する部分が多い。
これが、3つの概念が混同してしまうもっとも大きな原因だと考えています。
何が言いたいかというと、SEOとコンテンツマーケティングを概念的に分断してしまうのはNGだと思います。が、組織は分けるべきだということです。
まとめ
結局このエントリーで何が整理したかったかというと、✔概念的にどうこうとか、SEOが終わったとか、そこに議論の時間を費やすのはもうやめたい
✔ただし、目的と手段を自分で理解したうえで実行すべき
✔目的によっては得手不得手がある。必要なケーパビリティを見極め、適材適所でオウンドメディアを最高の状態にすべき
こんなところです。
編集後記
はじめての記事でしたが、やはり文才が無い。。。笑でもやはり自分の頭の整理にはなるので、続けていきたいと思います。
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