2015年1月26日月曜日

日本はリンクビルディングが簡単!? ~日本と海外のリンクビルディング事情の違い~

日本と海外のリンクビルディングの事情

日本では、

1. ニッチなオススメリストを作る
2. ソーシャル拡散コンテンツを作る

というコンテンツマーケティングの活動を行えば被リンクはついてくると考えられていますが、海外ではこれだと被リンクはついてこないと考えられているケースが多いです。

日本でも海外でもニッチなオススメリストは様々なメディアで作られており、このマニュアルでも、王道のリンクビルディング手段として紹介されているほど一般的な手法になってきています。

が、今やこのやり口は飽和しつつあり、相当テーマを練らなければ被リンク獲得は難しいのではないでしょうか。

一方で、2のソーシャル拡散コンテンツについてはいかがでしょう。

日本ではソーシャル拡散すれば外部リンクが獲得できます。
その理由としては、

・キュレーションメディアの台頭で、面白いネタは次々と様々なメディアに取り上げられる

・Twitterやソーシャルブックマークのような被リンク価値を見込むことが出来るソーシャルメディアが多く利用されている

ということが考えられます。

これが海外に行くと、少々事情が異なります。

欧米におけるキュレーションメディアの事情


アメリカではBuzFeedのようなキュレーションメディアが有名ですが、欧州にいくとキュレーションメディアはあまり流行していないようです。

試しに、日本・アメリカ・ドイツの3か国でFacebookの「いいね」を多く獲得している話題が、どれほど他のメディアで取り上げられているかを見てみました。

※検証方法 : 各国Googleで記事タイトルの完全一致で検索した検索結果数(賛否両論あるかもしれませんが)

アメリカ 
BuzzFeed 「50 Pictures That Perfectly Sum Up Your Childhood

いいね数:1,141,404


 インデックス数:19,400


ドイツ 
THRILLIST 「16 things you didn’t know about Jägermeister

いいね数:58,109 (不公平感丸出しですが、これ以上のものが見つからず。。。)


 インデックス数:4,600




そして最後に、日本。。。






なんと驚異の32,200件。

この画面キャプチャをとったのは1月26日の21時ごろ。家入さんがツイートされてから、26時間後でした。

インデックスされているサイトを眺めてみると、
 togetther
  はてなブックマーク
 ceron
 Twitter
 twilog
などなど、バズコンテンツを拾い上げてまとめているタイプのメディア(キュレーションというより、まとめサイト?)がものすごくインデックスされています。

被リンクの価値という意味では大小様々だと思いますが、被リンク獲得において重要な「数」を獲得するのは、日本においては比較的簡単だということがわかるでしょう。

しかし海外ではソーシャルで拡散するだけでは被リンクはなかなか獲得できないというのがわかります。
(もちろん、この調査は正確に被リンクを調査したわけではないのでインデックス数は参考程度ですが、ある程度の相関はあると思います)

欧米におけるソーシャルメディアの事情


もう1つ、注目すべきはソーシャルメディアの利用実態です。

「世界各国のアプリ平均保有数、スマホ普及率、検索エンジン・SNS利用率まとめ」
http://appmarketinglabo.net/marketingdata-by-country/

こちらのレポートによると、日本はTwitterの利用者がFacebookと同等程度、アメリカではFacebookが圧倒的ではあるものの、TwitterやGoogle+などもそれなりに利用されている、それに比べてドイツは完全にFacebookの一人勝ちになっています。




ご存知の通り、Facebookのいいねやシェアには被リンクとしての価値はなく、TwitterやGoogle+にはあると言われています。
つまり、日本やアメリカではキュレーションなどの他メディアに掲載されなかったとしても、ソーシャル上で拡散するだけで被リンク価値がついてくるのです。

こういった背景があり、特に欧州におけるコンテンツマーケティングというのは、リンクビルディングの手段の1つとして捉えている人が多いように思います。

日本はいわゆる「まとめサイト」に頼ったリンクビルディングになってしまっていますが、キュレーションメディアの隆盛はそう長くは続かないでしょう。

より質が高く、永続的に価値が見込めるオーソリティリンクを集める方法は、日本でも考え始めるべきではないでしょうか。


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